アプリケーション開発


アプリケーション開発の概要

お客様自身で内蔵アプリケーションソフトウェアの開発を行うことができます。
本ページでは2種類のソフトウェア開発キットをご紹介いたします。

SDKについて

①eForce社提供 SDK

当社のWLANモジュール用にRTOS(μC3)、TCP/IP(μNet3)、セキュリティなど開発に必要なすべてのソフトウェアが含まれる開発キットです。
この SDK を利用することで、多数の市場実績のある eForce 社のリアルタイム OS ・ネットワークプロトコルスタック上で動作するアプリケーションの開発を行うことができます。

μC3-WLAN SDKの特長

全てのソフトウェアがオールインワンに
RTOS、TCP/IP、セキュリティ、ツールがオールインワンなったパッケージで、すぐにWLANを使った開発が可能です。AWSやAzureといったメジャーなクラウドサービスへ接続が容易に実現できます。 

多くの採用実績

μC3-WLAN SDKでは1,000プロダクトを超える豊富な採用実績のμC3やμNet3を利用しており、多くのルーターやアクセスポイントへの相互接続試験を行なっています。 

安心のテクニカル・サポート
提供しているソフトウェアはeForce社のエンジニアがスクラッチで開発しています。一般的なWi-Fiモジュール付属の無償ソフトウェアと異なり、技術サポートやカスタマイズを開発エンジニアが直接行います。 (* チップベンダーのOSSが含まれる場合もあります。 )
コンパクトなソフトウェア
eForce社が提供するすべてのソフトウェアは、WLANモジュールの内蔵メモリのみで動作するよう設計されています。省メモリで動作するため、ハードウェアのコストダウンにも繋がります。

CPU 内蔵の少ないメモリリソースで動作するように最適化された TCP / IP スタックです。MQTT や HTTP など IoT を実現するための豊富なプロトコルが利用可能です。

TLS 1.2 対応、最新の鍵交換、暗号化アルゴリズムに対応し各種クラウドサービスへの接続をサポートします。

RTOS

最小セット 2.4KB の極小カーネルを採用した μITRON 仕様の RTOS 。Wi-Fi アプリケーションの開発を容易に実現できます。

WLAN Driver

NXP社のCortex-M4 CPU 内蔵 88MW320 / 322 対応、当社モジュールを利用することで既存機器を簡単に無線LAN対応が可能になります。

様々な使い方に対応

イー・フォースのWLANソリューションは様々な利用シーンに対応しています。CPU内蔵無線LANモジュールでは、CPUを通常のマイコンのように使用して、SPIやI2Cなどで周辺デバイスを制御できます。従来にUARTを接続し、コマンドI/Fを使うことで、従来機器に無線拡張を行うことができます。高速なデータ転送を行う場合は、SDIOインターフェース機能を使ってRFのみのモジュールを使用することができます。

対応しているWLANモジュール
CPU内蔵モジュール

 製品名(型番) アンテナ 電波法 SoC(NXP) 
 WKM320AA1 搭載(パターン)  Telec
FCC
ISED 
88MW320 
WKR612AA1  搭載(パターン)  Telec
FCC
ISED 
 RW612

ソフトウェア構成

センサー、カメラ、マイクなどの様々なデバイスからリアルタイムデータを収集可能なRTOS、クラウド接続で利用するHTTPを使ったREST APIやセキュリティを実現するための TLSプロトコルが含まれたTCP/IPスタック、スマートフォンやタブレットなどと、簡単に接続が可能なWLANドライバをセットにしたソフトウェアです。

②NXP社提供 SDK

NXP社のSDKをベースに当社モジュール用へ適用したソフトウェアパッケージで、簡易的に製品開発前の検討に
ご使用頂けます。

* 製品化に使用する場合には、ソフトウェア機能/品質面に於いてお客様で担保して頂く必要があります。

SDK構成

NXP SDKには各種サンプルアプリケーションが用意されており、それぞれの機能を個別に動かすことが出来ます。
また、当社で認証取得済みの送信パワーテーブル及び内蔵FLASHへのコンフィグレーションが実装されたソフトウェアをご使用頂けます。

      • ● 各国認証取得済み送信パワーテーブル
          日本、米国、カナダ、ヨーロッパの電波法に適合した送信パワーテーブルを実装済み。

  • 直接NXP社からSDKを入手されたお客様向けに、送信パワーテーブル及びFLASHコンフィグレーションに適用するためのSDK 差分パッケージも用意しております。