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              私のキャリアのスタートは、大手電機メーカー向けのアカウント営業でした。カスタムSoCと呼ばれる半導体製品の販売と開発サポートに6年間携わった後、産休を経験。それから営業推進部に復帰し、営業担当者への教育や営業活動のサポート業務を経験しました。その後、2人目の子を出産した後に、「復帰したらまた営業に挑戦したい」と希望して現在の部署へ。今はプロダクト営業として2つの仕入先メーカーを担当しています。1つはフランスのメーカーで、日本の自動車業界向けに先端技術を搭載したデジタルキーなどの拡販が目標。もう1つは台湾のメーカーで、AIを活用したノイズキャンセル技術を武器に、さまざまな業界への参入を目指しています。私たちプロダクト営業の仕事は、担当メーカーの商材の拡販戦略立案から、プロモーション・商談活動、そして受注後の開発プロジェクトのサポートまで、多岐にわたります。見込み客のもとを回り情報収集とPRを重ね、受注に結びつけることでメーカーと加賀FEIのパートナーシップを強化することが重要なミッションです。
日本ではまだ浸透していない最先端の商材を取り扱っているので、まずは啓蒙活動から始めました。お客様も勉強中のスタンスでこちらから教えて差し上げることもあるので、仕入業者ではなく相談相手やパートナーとして、対等な立場でやりとりできることがおもしろいです。
            
 
            
              以前に所属していた営業推進部門の仕事は、どちらかというと後方支援の役割。営業の仕事を楽しんでいた私としては、正直なところ進んで希望した異動ではありませんでした。けれど、立場が変わったからこそ気づいたことがたくさんあります。それまではお客様に提案する立場だったのが、初めて外部の方から提案を受ける立場になったことで、お客様の気持ちがよく分かるようになったんです。その時に外部の方が実践していたコンサルティング営業の手法はとても参考になって、ぜひ実践で試したいと思いました。
そうした経験もあって、2度目の産休後にプロダクト営業として復帰した時、その手法を取り入れて営業活動に臨みました。初めて自動車業界のお客様にアプローチすることになり、「このチャンスを必ずものにする」と意気込んでいた私は、商談のたびに毎回必ず新しい資料を作り、宿題を持ち帰って次のアポイントにつなげることを徹底しました。そうして最初のアポイントからおよそ3年間後、悲願の受注。もう、オフィスのなかで「やった!」と声を上げて喜びましたよ。私が良いと思う手法で自由に活動させてくれた上司にも感謝です。1つの道を究めるキャリアもあれば、私のようにいろいろ経験してキャリアを築く道もあって、それぞれに魅力や強みがありますね。
            
 
            
              リーダーとして意識していることは、メンバーそれぞれの「自分らしさ」を尊重することです。しっかり準備をしてお客様の前で自分らしくプレゼンすることは大切ですが、社内で背伸びをしすぎると、いい結果にはなりません。これは私自身がこれまでの道のりで実感してきたことで、無理せず素直な気持ちで働いた方が効率よく成果が上がると感じています。だからチームとしての基本方針は示しても、そこに至るプロセスではメンバーそれぞれが自身の考えや個性を活かしてもらうことが理想です。と言いながらも、メンバーに無理をさせないために自分が業務を抱えすぎてしまうこともあるのが悩ましいですね。本当は毎日定時で帰って子どもたちとの時間をゆったり過ごせたらいいのですが、現実はそうもいかない日もあって。この状況を変えようと、やらなくていい業務をなくしたり、メンバーの特性に合わせて業務を分担するといった業務改善にも挑戦しています。後輩たちのためにも、もっと働きやすい環境にしていきたいですね。
これからは現場の仕事はメンバーに任せて、私自身はメーカーの責任者クラスと折衝する体制づくりに挑みたいです。そうすることでチーム全体が1段ステップアップするはず。私生活の目標は、仕事もプライベートも充実した生活を送ること。そのベースは心身の健康にあるので、運動を習慣づけています。まだまだやってみたいことがたくさんあるので、楽しみながらチャレンジを続けていきます。
            
 
             
            仕入先メーカーのゴール。そして、商材納入先のお客様のゴール。2つのゴールに向かって伴走するのが私たちの仕事。パートナーとともに走る、まさに「走社」だと感じています。